2014年05月25日

遺伝子は、学習効果にどれだけ影響しているのか?


子供の学習や運動における成績はどのようにして上がっていくものでしょうか?
 
それらを決定する因子として才能と努力と環境と運と自信と好みが挙げられます。
 
これを『成績 = 才能 x 努力 x 環境 x 運 x 自信 x 好み』という数式で表せるとします。
その上でそれぞれの要素によって何が変わるかを考えてみます。
 
才能
実は才能にはそれほどの差はないことがほとんどです。感覚的には平均を1とするとイチローや羽生名人ほどの人であっても、2程度でしょう。ほとんどの人が1.5〜0.7の中に入るものと考えられます。才能は練習や鍛錬をしているときの上達度に影響しますが、それ自体に物事に取り組もうとする駆動力があるわけではありません。
実際、IQの場合、70〜130の間に95%の人が入ってしまいます。才能に倍ほどの差はないのです。
遺伝子の影響が直接出るのはこの部分ですが、どんなに差があっても、2倍以上の差にならないのがわかります。
 
努力
ひとりの人間に与えられた時間は一日24時間と決まっています。よって、努力はその量と効率ということになります。効率に関しては外部からの助言や指導が多分に影響しますし、さらにそれをどれだけ飲み込めるかという部分も大きいのですが、外部からの入力を環境因子とし、飲み込む効率を才能の一巻として外部因子に分けます。すると、努力とは実際に取り組んだ時間となります。睡眠と食事で計8時間使うとすると、その幅は0〜16となり、才能よりも遙かに大きなファクターであることが分かります。イチローや羽生名人が凄いのは、このたゆまぬ努力のたまものだということです。
 
環境
環境とはその競技や学習に取り組める設備や教材の有無と、さらに一緒に競争する相手がどれだけ充実しているかの2点に分かれます。設備面ではそれほど差が出ることはないでしょうが、競争相手となると場合によっては大きな差となって現れます。そのため、できるだけ世界レベル、全国レベルの相手と競争できる環境に置いてあげるのが一番効果的といえるでしょう。
 

運とは何でしょうか。初期段階での成功体験、良き指導者との出会い、良き競争相手との出会いといったものが考えられます。では、運を上げるにはどうしたら良いでしょうか?運とは機会に対して当たりを引く可能性と言い直すことができます。一見、どうしようもないファクターのような気もしますが、環境同様、様々な機会に触れさせることで確率が低くとも、当たりを引く可能性は上がります。よって、運とはチャレンジする回数で制御できる因子ともいえるわけです。
 
自信
自信は何から得られるモノでしょうか?それは成功体験や、体の大きさなど身体能力に直接影響する因子などでしょう。遺伝子解析の結果が心理的に直接影響を与えるとしたら、この部分といえます。逆に言うと、悪い影響を与えかねないのもこの部分になります。
 
世の中には科学的にも根拠のない様々な占いごとや迷信があふれています。
 
●血液型による性格診断
●手相や生年月日による性格診断や人生診断
他にも
 
●初めてバットを振ったときからボールに当たっていたから野球の才能がある
●小学校の運動会のかけっこでいつも一番だったから、走る才能がある
●写生大会で優勝したから絵の才能がある
などですが、戦績や成績のほとんどが全国レベルでみれば、全く当てにならないことは容易に想像がつきます。実際、高学年になって、地区レベル、全国レベルの競争で脱落していく人がほとんどなのを皆さんは経験的に知っているはずです。
 
人は報酬効果で行動や考え方を変えて、自分を守ろうとします。
自分に価値があるんだと思い込めるような状況になるような行動や言動を取りがちです。
 
そのため、よくある言い訳が、「自分には才能がない」です。しかし、最初に書いたように才能の差は2倍もないのです。それ以外の因子の方がよっぽど重要なのです。
 
好み
最後に好みという因子があります。「好きこそものの上手なれ」ということです。これは自信があるモノに対して持つことが多いので、自信の中に含まれると考えることもできますが、成功体験が全くなくとも好きになることもあります。そのためには経験が必要ですから、環境因子も強く影響していますし、好印象を持つために運が絡んでくることもあります。重要なのは、才能を発揮するときの動機として働くということです。つまり、才能が1.5と1の人がいたとしても、好みによるモチベーションに1と3の差があると、才能が発揮されるときに、1.5 x 1 = 1.5と 1 x 3 = 3 で、2倍の差となって逆転するケースも出てくるということです。好みにどれだけのレンジがあるかは感覚次第ですが、10倍好きくらいが限界でしょうか。
 
では、親として何をしてあげればよいのでしょうか?
最初に『 成績 = 才能 x 努力 x 環境 x 運 x 自信 x 好み 』と書きましたが、実は下記のように書き直せます。
環境 x 運 → 自信 → 努力
 
環境と運が自信を呼び起こし、それが努力につながりますが、遺伝子検査は「きっかけ作り」で運に介入し、「モチベーションの維持」の自信に介入します。さらにそれが新たな成功体験をもたらし、それが好みにつながります。それが下記の式になります。
環境 x 運 x 自信 → 好み
 
すると、最初にあげた式は下記のようにまとめることが可能です。括弧の中は、それらの因子が取りうる値の範囲になります。
成績 = 努力(0〜16)x 才能(0.5〜2)x 好み(0〜10)
 
遺伝子検査で才能が判定できて、それが最終的な成績にまで多大な影響を与えると思いがちですが、実はそんなことは全然ないのです。
 
つまり、遺伝子解析で才能を少し評価できるかもしれませんが、才能の差は大して影響しません。むしろ、努力や好みにつながる運と環境を充実させることが非常に重要なことが分かります。この因子はどちらかというと、経済力に比例します。充実した施設に通わせ、全国レベルの指導者(大抵、東京か大阪在住です)に依頼して、全国レベルの大会や試験を受けさせる必要があります。すると、都会に住んでいることと、通うための交通手段、謝金の用意など長期にわたる投資が必要になるわけです。ということは、どんな親でも充実させてあげられる部分とはいえません。
 
しかし、一番目の数式からわかるように運や環境を整えてあげるのは、実は自信をつけさせるためともいえます。自信がつくのであれば、運や環境に長期にわたる多額の投資をする必要もないことが分かります。
 
子供の場合、自信が強く影響するのは、好みです。結局は初めてやったときに褒められたとか、一番だったとかの成功体験が影響しています。よって、一番安上がりなのは褒めてあげることです。
 
また、努力に関しても、一番駆動力があるのは、自信です。つまり、環境と運の良さが、自信につながり、その自信を元に努力をして、才能x好みが戦績や成績を上げていく傾きを決めるといえるわけです。
 
よって、因子として0になり得ない才能があるかないかはあまり意味がありません。
一方、因子として0になり得る努力時間や好みの方が重要といえます。
 
そこで、我々が提供するのは、努力や好みの原動力となる自信の元です。
 
我々の遺伝子解析では、「才能がない」という評価はしません。自信をなくしては意味がないからです。Aというやり方と、Bというやり方では遺伝子的にAのやり方の方が向いているという形で結果をお知らせします。実をいうと、この助言が正しいかどうかは重要ではありません。もちろん、検査結果を元にできるだけ合理的な助言は行いますが、大事なのは自信をつけることであり、親がその才能を信じてあげることです。
 
また、こういうジャンルに取り組むべきだというような提案はいたしません。好きにならないと上達しないからです。その代わり、才能を発揮するときにエッジを効かせられるようにどういう取り組み方をすれば良いのかをひとりひとり提案させて頂きます。
 
この場合、何らかの成績や戦績の良さは必要ありませんから、経済力がものをいう環境因子や運の要素に関係しない自信の元を提供できるわけです。
 
人は占いの結果のうち、自分に都合の良い部分だけを受け入れる傾向があります。
この部分を逆に利用するのが、我々の提供する遺伝子解析です。
 
たまたま、何らかの大会で好成績を出して、それが自信となり、努力を積み重ねて日本一になるというケースもあるでしょうが、宝くじで一等を引くよりも低い可能性でしかありません。
 
好きでないことには取り組むモチベーションも湧かないので、まずはそれを見つけられる環境を与え、その中で自信をつけられるように遺伝子解析による取り組み方の助言を与える。そうすれば、自ずと努力する時間が増え、才能によって、伸びていくと考えられます。
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posted by ひろ at 17:21| Comment(0) | TrackBack(0) | ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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